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2004年10月09日

ヨーロッパ中世史研究の新潮流

アルトホフの2004年来日予定2」で紹介していた研究シンポジウム「ヨーロッパ中世史国際研究集会:ヨーロッパ中世史研究の新潮流」を覗いてきました。台風22号が首都圏を直撃という状況の中、熱心な研究者の皆様が駒場まで来ていました。
 アルトホフの講演「象徴的行為による支配の行使、もしくは記号による支配の可能性と限界」は、ここ詞織でも紹介した訳書『中世人と権力:「国家なき時代」のルールと駆引』とも強い関連を持つ内容で、アルトホフの名を日本で知らしめている周知のテーマと言えるかとも思います。具体的な例を用いた語り口は、ある程度テーマに周知していたこともあって刺激的なものでした。
 ボルゴルテの講演「ヨーロッパの一神教と中世の文化の一体性の問題」のほうは、都合でその場にいることができなかったのですが、講演テキストに目を通したかぎりでは、中世キリスト教世界に他の宗教を奉ずる他者集団が存在するという「事実」を容認する世界観が存在しえたか、というテーマを扱っていると思います。ボルゴルテの扱うテーマは現在の私にとっては難しいものが多く、まだまだ勉強していかなければならないな、と感じることが多いです。

 開会の辞で相澤隆先生(東京大学)がコメントしていた、ボルゴルテの論文についてのメモ。カール・ボーズルの研究史的貢献の問題、というのは面白そうです。

M. BORGOLTE, Der mißlungene Aufbruch. Über Sozialgeschichte des Mittelalters in der Zeit der deutschen Teilung, in: Historische Zeitschrift 260, 1995. S. 365ff.

作成者 フルカワマサユキ

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