≪ マシュー・パリスMatthew Paris | 西洋史一般

2005年06月19日

エーアソン(エーレソン/ズント)海峡通行税台帳

 刊本の表題は「エーアソン海峡航行・商品輸送表1497-1660」、2巻本。

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ハンブルクの古本屋Antiquariat Andreasで見つけたこの史料集は、バルト海・北海の海上交易の歴史を調査するためにとても貴重なものです。さらに同じ台帳ののちの時代(18世紀後半までの)分を収めた続刊もあります。

 デンマーク東部にあるシェラン島と、対岸のスウェーデンとの間を通るエーアソン海峡は、北海とバルト海をつなぐ3つの海峡のうちもっとも東側にあります。海峡の最も狭くなるデンマークのヘルシンゲアとスウェーデンのヘルシングボリとの距離はわずか4Km。これくらいの狭さになると、陸の拠点を支配することができれば海上交易から利益をひきだす(というか、強請る)ことができるわけです。デンマーク王はヘルシンゲアにクロンボー城砦(シェイクスピア『ハムレット』の舞台となった城砦です)を建ててここを通行税徴収所とし、その大砲をもって通行船舶ににらみをきかせたのでした。
 エーアソン海峡通行税台帳はこの通行税を記したもので、Nina Ellinger Bangによって見やすい図表にまとめられたのがこの写真の公刊本です。

 日本語で読めるエーアソン海峡通行税台帳に関する記述は


などで読むことができます。

 エーアソン海峡通行税台帳を扱う日本人研究者としては、京都産業大学の玉木俊明先生や関西学院大学の井上光子先生の名が挙げられるでしょうか。

作成者 フルカワマサユキ

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